LIMIT OF LOVE 海猿

はい、観てきました。海上保安庁CM映画。
LIMIT OF LOVE 海猿 プレミアム・エディション [DVD]
一言で感想を言うと、「期待を裏切らない映画」でした。
映画前作、ドラマと回を重ね、背景に厚みが付き、配役ももはや違和感ないし、見てきた人は最初から感情移入して見れてしまう、作り手にとってもお得な設定。とはいえ人物関係は単純なので、このシリーズを未見の人でも置いてけぼりを食らうことはないでしょね。
海上保安庁の全面協力のもとに作製されたといわれる本作品。巡視艇やヘリといった大物もじゃんじゃん投入。迫力満点です。こういった装備・設備や、特殊映像で映像的にもスケールでかい。またドラマ展開は、すれ違い、事故発生、危機また危機、仲間との絆、大切な人への思い・・・、と、まさに期待を裏切らない、なかなかよい映画です。
とはいえ、なんというか「期待を裏切らな」すぎて、次の展開が思ったとおりに進んじゃうんだよね。もうちょっと意外性もほしかったかなぁ。
それと、話としてはドラマ的・感動的でいいんだけども、それはないだろう、とか、もうちょっと他に選択肢あるだろうって場面もいたる所に。転覆・沈没してから着底するまでが早すぎだったり、沈没した後の海面には漂流物ひとつなかったりとか、状況のリアルさも疑い出せば微妙なところがちらほら。
そんなわけで、多少首をひねったり突っ込みいれたりといった場面もあったけれども、これまでのシリーズの完結編としてきれいにまとめてオチをつけたんじゃないでしょうか。なんだか気になった点ばっかり書いてますが、アレがいい、これがよかったとか書くとネタばれになっちゃうんだよね。ネタばれにならないようにレビューを書くというのは結構難しいもんですねぇ。
ま、見ながら思わず力が入っちゃう、なかなかの力作でした。


私的評価:★★★☆


今回のエンディングクレジットにも前回同様 撮影現場でのおまけ映像が付いてました。DVD特典でやるならともかく、やっぱりこれはいかがなものかと思うのですが・・・。
映画、ドラマのハイライトと、「握った手」の映像だけにしておけば、エンディングの歌詞とあいまって映画の印象をもっと強めてくれたと思うんだけどなぁ。