逆転裁判 蘇る逆転


逆転裁判 蘇る逆転

逆転裁判 蘇る逆転


逆転裁判がDSに対応! しかも新ストーリーを引き下げて登場、ということで、メーカーの思惑にころっと乗せられて買ってしまいました。


・・・なんですが、期待が大きかったせいもあるんだろうけど、正直、逆転裁判1をDSに移植しただけの前半4パートは、少々期待はずれでした。
タッチペン、2画面対応といっても操作感は旧作(まぁおいらは携帯でプレイしたんだけど)とたいした変化ではない。というか、コマンド選択は十字キーでやることも多かったな。
それよりなにより、もう既にプレイした事のあるシナリオ、という事がやはり一番の問題。この手のゲームの面白さ、インパクトは、トリックを知らないで始めてやる初回に尽きるからねぇ。もう分かっちゃってるシナリオ。それに2,3とスケールやキャラクターもパワーアップしてきたシリーズを遊んできただけに、いくらDS対応になったとはいえ、新鮮味が落ちるのは仕方ないですな。


しかし! そんな鬱憤を振り払うように最後に登場するのが、今回追加となった新シナリオである第5パート。やー、これはよかったっす。逝っちゃってるキャラクター達による、法廷での揚げ足取りの応酬。やっぱりこのブットビぶりが逆転裁判の醍醐味ですな!
今回新たに導入された「カガク捜査」は、DSの特長を生かしたギミックで、現場に残された証拠を探し出す!というものなんだけれど、正直、ちょっとビミョー。タッチペンでこすったり息を吹きかけたり、やることはアナザーコードとそう大差なし。このあたりはどうしても似たようなトリックばかりになっちゃうのかなぁ。
でも、霊を呼んだり、サイコ・ロックで相手の深層心理に切り込む!なんていう、なんだかオカルトに流れていきそうなこれまでのトリックと比べると、こっちのほうが、法廷バトルと銘打つ本作品には合うんじゃないかな、と感じました。


ま、トリックやら追い詰める行程やら、納得いかないところはやっぱりたくさんあるんだけれど、そんな細かいことをうじうじ気にしてちゃだめなんです!(まぁでも細かいところをほじくり返すようにして「異議あり!」を突きつけていかないと先に進めないんだけどね。)
そんなわけで、最後にはアクの強いキャラクター達による、法廷バトルを十分に堪能でき、満足な作品として幕を閉じました。


どうやら逆転裁判4の発売も今後控えている模様。今回は少々活躍の場が少なくトリックとしても容易だった「カガク捜査」が、もっと大胆に活躍するようになると、たのしい、かな?


・・・まぁ、こんなに冤罪がまかり通る法廷は勘弁してもらいたいけどもヽ(´―`)ノ