チャーリーとチョコレート工場

Charlie and the Chocolate Factory
ティム・バートンジョニー・デップということだけで、かなり気になってた作品。早速見てきました。


チョコを毎日食べる食い意地の張った肥満児、金に物を言わせるワガママ令嬢、トップを勝ち取る事に異常にまで執着する武道派少女、情報化社会の落とし子のようなゲーム脳少年らとともに、貧乏ながらも家族を愛しつつましく生きている少年が、謎に満ちたチョコレート工場を舞台にサバイバル・ツアーに挑む!! といったお話。・・・いや、だいぶ間違ってる気がするぞ。ちゃんとあらすじ知りたい人はこちら↓
http://charlie-chocolate.warnerbros.jp/flash.html


ジョニー、相変わらず逝っちゃってます。そこらを歩いてたら職務質問されること間違いなしのキレっぷりです。ジョニー演じるウォンカもエキセントリックなら、主人公以外の4人のお子ちゃまもこれまたアクの強い、濃いぃキャラばかりです。なので主人公のよくできたいい子ちゃんぶりが一服の清涼剤のようにしみわたるようです。この際、影が薄いのは触れちゃいけません。
とはいえ、どうもテンションが上がらない。ぽちぽちダークでシュールなギャグなんかもあるにはあるんだけれど、どうもスパイスが足りない。30分ぐらい見てて、「うーん、ちょっとハズレか?」と思い出したころ・・・、
スーパーエンターテイナー「ウンパ・ルンパ」、何の前触れも無く颯爽と登場!!!
やー、映画の空気、一気に持っていかれました。もうジョニー・デップなんぞ目じゃない!
もう、事あるごとに出てくる彼らのステージの虜ですよ、わたくし。あの破壊力は卑怯です。反則です。どのステージも最高だけれど、オイラ的には無意味に爽やかな第3ステージも結構ツボです。
思い返してみると、この映画のCMやら予告編ではウンパ・ルンパの事がほとんど出てなかった気がする。それだけにこの隠し球の破壊力は強烈でした。予告編などでは抑えてただけに事前の映画の印象はなんだかぼんやりしたまんまだったけれど、見終わった後の印象は、もう、激烈の一言。
予告編ですっごいシーンをわんさか出しちゃうと、実際映画見たときには見た事ある場面ばかりで「何だこれだけか」って思っちゃうこともしばしばあるんだよね。その点この映画は、プロモーション戦略の勝利ですな。

そんなわけで、気が付いたらティム・バートンジョニー・デップ作品ではなく、ウンパ・ルンパPVとなっていた本作品でした。


私的評価:★★★★


初めてパパイヤ鈴木とオヤジダンサーズの踊りを見た時以上の衝撃でしたよハイ。


Charlie and the Chocolate Factory (My Roald Dahl)

Charlie and the Chocolate Factory (My Roald Dahl)