CASSHERN

CASSHERN [DVD]

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いろんな意味で期待の映画!ようやく見れました^^ 
さてと、どう評価したものかねぇ。そううわさで言われているほど悪くはない、かなぁ?


まず絵、まるでFFの中のイベントムービーみたいな、いかにも作った絵、といった感じ。下手にリアルを目指すと、かえってアラが目立って萎えてしまうので、その点この作品のCGや実写加工のやり方はいかにもマンガチックで演出の幅を広げる結果になり、うまいんじゃないだろうか。ただやたら実写ぼかしが多くて気にはなったけど。
ストーリーは・・・。まず、おいらアニメ「キャシャーン」を(アニメ夜話でやってた内容以外は)知らないから、この題名に対して変な期待をもってなかったのがよかったかもしれない。原作とは、かなーり違うだろうから。
人間のエゴ。権力。戦争。憎しみ。許すこと・・・。テーマ性もまぁまぁ。絵作りは趣向を凝らしている分、こっちはけっこう直球で分かりやすい。ただ、それに共感できないのが悲しいところ。結局キャシャーンと敵ボスの戦う理由が見えてこないし。最後がんばってるキャシャーンも「なにしてるの?」って感じがしないでもない。
また、こういうSF映画で観客を納得させるには、そのSF設定をいかに納得させるかって点が大きなポイントの一つだと思うんだけど、その点この映画はちょっとつらい。なんてったって「新造細胞」だからねぇ。胡散臭さぷんぷん。ちょっと最後の展開は意表つかれてやられたけども、それでも最初のチープ感が大きすぎるのかなぁ。でもこのチープ感がないとこういう映画って成り立たない気もするしなぁ。難しいところだ・・・。
唐沢寿明はいまだにこんな役もしちゃうのね、えらいなぁ(まぁほぼ主役扱いだし)。大滝秀治、もうそこにいるだけでキャラ立ってる。おいしいなぁ^^; 麻生久美子きれいですねぇ。原作ヒロインのルナのイメージ結構出てたかもしれない。まぁお飾りだけども。エンドロールに宮迫の名前があったけども気づかなかったや。
なんというか、映画を見よう!と思って見ちゃうと失望感が大きいかもしれないけども、ゲームのデモムービーぐらいの感覚で期待せずに見れば、結構面白い作品じゃないかと思いますです。


私的評価:★★★


でも結局この映画は、2時間の前振りの後にようやく始まる、宇多田ヒカルのPVなのかもしれません。