機動警察パトレイバー2 The MOVIE

機動警察パトレイバー2 the Movie [DVD]

機動警察パトレイバー2 the Movie [DVD]

この前のアニメ夜話のせいでもう一度見たくなって借りてきました。
いや、今この時代に改めて見て、改めてすごいと思った。
公開当時は93年ということだから、もう10年以上も前の作品になるんだね。当時もやっぱりインパクトが強くて、特に飛行船によるガス攻撃なんかは、その後オウムの地下鉄ガス事件と絡めてよく語られていた。
そして今、アメリカではビル爆破テロが起こり、自衛隊もなんだかよく分からない理由と任務のためにイラクに派遣されている。そんな時代に改めてこの作品を見ると、半歩間違えたら 東京での武力テロ勃発という、この映画の世界は現実でも十分起き得るんじゃないだろうかと危惧してしまう。映画の舞台を 当時よりも よりリアルに感じることが出来たのは、自分がおっさんになったからなのか、今の時代が映画に近づいたためなのか・・・。
さすがに10年前の映像では、CGもほとんど使われてないように見えた。というか、3Dモデル作っちゃってぐりぐりアニメーションさせる今時な使われ方はしてないですね。破壊された橋や、高速飛行するヘリが地上すれすれに飛ぶ様子、アンテナに沿ってぐるっと回り込む所なんて、今ではぜったいCGで作るだろうけど(そのほうが好きな視点でリアルにぐりぐり出来るからね)、それを手書きでやってるのがよいかんじ。今ではもう見られない表現手法かもしんない。職人魂です。
ロボットアニメとしてみると ほとんどレイバー活躍しないし、パトレイバーという作品としてみると、かつての主役たちは脇役レベルだし、びみょーかもしれない。また純粋な映画としてみるには ロボットや原作の知識がないとこれまたびみょーかもしれない。でも、もしロボットアニメだからと敬遠してる人がいるなら、ちょっととっつき難いかもしれないけど、一度見てみても、いい、かも。


私的評価:★★★★☆(4.5/5) おいら的に押井作品No1です。


少なくとも「レインボーブリッジ封鎖できません!」なんて叫んでる映画よりはよっぽどリアルな映画です。いや、踊る大捜査線も好きなんだけどね。
あ、そうそう。パトレイバーは、「踊る・・・」作成時に かなり意識されたそうです。特にコミック版についてだそうだけど。この映画版2の警察内での会議シーンなんざ、まんまパクリだよなぁ。