「オーバーレブ!」山口かつみ

オーバーレブ!―A legend of ultimate hot rodder (1) (ヤングサンデーコミックス) 最終回記念、ということで。
またもや走り屋マンガ。でもこれは、ひたすらストイック(?)で神懸かり的なイニDや、前回紹介した中年暴走族の話に比べて、非常にマンガチックで読みやすいと思う。
これがほかの作品と違うのが、主人公が免許取りたての初心者ドライバーということ。そこからいろんな人と出会い、運転技術をしごかれ、バトルし、成長していく様が描かれてます。運転技術や特訓内容はそこらのドラテク本にあるようなことがほとんどだけど、ま、つまりは基本ということで、それなりに参考になると思う。
お話的には、ふた昔前の べたなジャンプ漫画のようなノリ(努力・根性・勝利でバトル終わればみんなトモダチ!みたいな)で読んでるこっちが恥ずかしくなります。おいらのようなおっさんに片足つっこんだ人間にはちとコッテリなとこもあるけど、目を輝かせながら教習所に通ってる若者にはいいんじゃないかなぁ?
あと、ちーと説教くさいけど、峠(公道)の走り屋の「罪」な部分もそれなりに書いてて、その辺は好感が持てる。その辺はノー天気に走り屋を美化してるイニDなんかよりもいいと思う。また峠だけでなく、サーキットやジムカーナといったクローズドの話も入れてるのも、いいと思う。そのほうが周りに迷惑かけずに思いっきり走れるからね。
つーことで、走りや志望の若人には、夢はイニDでもいいけど、入門書として(?)「オーバーレブ!」をすすめときます。んで、ホントに走りたいなら、峠ではじけるんじゃなくクローズドの練習会、走行会なんかをお勧めしときます。(おいらはチキン野郎なんで、何があるか分からない公道は怖いです。攻めるにはクローズドのが気が楽だよ〜。)


あぁ、なんだか紹介とは違う趣旨になってるかも