ブレイブ・ストーリー

「ブレイブ・ストーリー」~オリジナル・サウンドトラック~
まぁ、それなりに面白い作品でした。
がんばる少年が主人公の冒険活劇という、アニメの王道ながら絶滅しかかった設定を真正面から取り組んでくれたのが○(俺の見てるアニメが偏ってるだけ??)。ご都合主義なハッピーエンドにならずに、それなりの重さを持っているのも○(原作小説はもっと重〜いらしいケド)。宮崎映画にありがちなへんな説教もないし、小中学生あたりの夏休みの映画にはちょうど良いかも、ですな。
・・・、なんだけども、うーん、なんか、あとちょっと感がどうにも付きまとう映画でした。
まずは声優陣。有名俳優を使って、ってパターンはジブリでもよくやるけども、確かに話題性には良いかもだけど、やっぱりビミョーなんだよなぁ。いや、みんな結構よくできてて悪くはなかったんだよ。ウエンツも大泉洋も結構無難にこなしてたし(ウエンツの役は感情表に出さないからボロが目立たなかっただけかもだけど)、常盤貴子もカッチョよかったし、松たか子も元気に少年してた。けども、もう一息、演じてる感が拭えないんだよね。
あと、映像のスケール感。確かにきれいで、なかなかな絵作りしてます。でも、映画館の大画面で見る価値アリ、と言い切れるかどうかといわれると、正直微妙。ジブリ作品のスピード感やダイナミックさ、またはイノセンスの病的なまでの緻密さなんかを引き合いに出しちゃうと、ちょっと分が悪いといわざるを得ない、かな。
がんばって豪華俳優陣使って映画化したけれども、そこまでせずとも、土曜夕方6時半くらいから、半年くらいかけてTVアニメとして放映したほうがしっくり来たんじゃないかなぁ、と変な事考えながら見てました。


私的評価:★★★


どうにも至る所で「ジブリ&日テレ」と比較されちゃうのが損してるよな、この映画。