交渉人 真下正義

交渉人真下正義ネゴシエイションズガイドブック (TJ mook)
踊る大捜査線2が期待以上にしょぼしょぼだったので、期待できずにいた踊るシリーズ外伝その1(?)だけども、結構、ちゃんと映画してました。踊る2よりはよっぽど面白かったです。
でもこの映画、この時期の公開には色々と厳しい面があった気もする。
一つ目は、作品の季節がクリスマスだということ。こっちはこれから鬱陶しい梅雨時期だというのにスクリーンの人々はコート着てる。エンドロールではジャクソン5の「サンタが街にやってくる」が流れたりしてクリスマス気分を盛り上げたりしてるんだけど、なんだかなぁ・・・、です。
2つ目は、この前のJR事故。あの事故とこの映画の内容とは直接は関係ないとはいえ、速度超過でホームに飛び込む電車や、安全装置の故障、車内でパニックになる人々の描写が映し出されると少々複雑な気持ち。 とはいえ、作中の地下鉄会社の人々の描写がしっかりしており、仕事に対して誇りを持ったプロフェッショナルとして描かれているのがせめてもの救いです、ね。
コメディタッチの本シリーズならではとして、小ネタも少々ちりばめられてた模様。スタートレックのコスプレのオッサン(子供もコスプレ!)や、カエル急便、検問している巡査、くらいはおいらも分かったけども、もっと色々ネタ仕込まれてたのかな?
でもそんなネタを置いておいても、サスペンスモノとしてもいいテンポ引きこまれます。山場からオチへのくだりがおいら的には少々不満といえば不満だけども、主人公が万能でなく、それぞれの人がそれぞれの立場でがんばっているという点においてはこの映画ならではと言えるのかもしれない。踊るシリーズファンにはもちろん、知らない人でも十分に楽しめる作品じゃないでしょうか。
織田裕二ファンにはご不満かもしれませんが・・・。


私的評価;★★★☆


エンドロール後にお約束の3人が出ます。あわてないで最後までチェック!
そして第2弾「容疑者 室井慎次」を見ずにはいれなくなってしまいます。